趣味がオタク的=オタクではない

最近、時々RC仲間と衝突することが増えた。原因を探していくと、なんとなくではあるが、見えてくるものがある。
まず、RCが好き>これは共通事項である。
で、楽しみ方の違い。これが重要である。

まず、オタク的スタイル
基本的に、RCカーが好きで、やっているうちに仲間が増えて、それはもちろん楽しい。だが、基本的にRCが好きなのが主なので一人でもやるし、他の仲間が増えてもまったく気にならない。「RCで遊ぶ」のが主であり、仲間と一緒だと「より楽しい」ということである。だから減ってもまあ、しょうがないか、というところ。仲間はあくまでRCカーの楽しみをアップさせる要素ではあるが、仲間付合いが目的ではないので、コミュニティを最重要視しない。RCの事を話すのが好きなグループ。

次に、非オタク的スタイル
RCカーが好きで、それを通じて仲間ができるところまでは同じだが、ある程度の仲間ができるとむしろその「付合い」が重要になり、「みんなで遊ぶ」為の手段としてのRCカー、ということになる。もちろん、RCを通じた仲間であるのでそれ抜きがメインになることはないのだが、一人でRCに出かけたりはしない。あくまで「気の合う仲間とみんなで遊ぶ」事が重要になってくる。なのでコミュニティを乱したりするといろいろと厄介者扱いになる。人のことを話すのが好きなグループ。

ただ、これは一概に2分割できるようなものではなく、その人にとっての「優先順位」の話なので、スッキリ区別するのは危険である。別の興味事項については順位が変わることも普通だろう。その人の中でウエイトが大きい遊びの中での優先順位についてである。

で、このことを考えていて、これはある程度一般化可能なんではないかと思ったわけだ。

これがRCカーというオタク的趣味だから見えにくいが、もう少し別の例で考えてみよう。遊園地だったら?

オタク的遊園地の楽しみ方
 あくまで、遊園地メカに興味があり、それに乗って遊びたい、遊園地について考察したい、といったことが主な目的であり、仲間といくのはもちろんその方が楽しいからであるが乗りたいものがあったら一人でも行く。しかし、こんな奴がいたら、こと遊園地に限ればこれは相当な変人で、オタクといわれても仕方なかろう。遊園地がオタッキーなはずはないのだが。

非オタク的遊園地の楽しみ方(こちらが普通だろう)
 あくまで、「みんなで遊ぶ」為の手段であり、その最適解としてみんなが楽しめる遊園地を選ぶ、というスタイル。ここで重要なのは「みんなで遊ぶ」事がメインになっていることであり、一人で行くようなモノではない。


これで、大体言いたいことが伝わればいいのだが、「何が好きか」ということに関してはアニメでも音楽でも映画でもクルマでもなんでもいいのだが、それを遊ぶにあたって「みんなで遊ぶ、複数で遊ぶ」事が主になっているかどうかの違いが大きい、ということだ。サッカーは一人ではできないが、サッカー観戦は一人でもできる。
またサッカーがやりたくて仲間を集めるのと、仲間が欲しくてサッカーをやっているのとではずいぶん違うはずだ。サッカーオタクが必ずしもサッカープレイヤーでないこともよくある話だ。

「一人遊び」を楽しめるかどうかがオタクか非オタクの最初の分かれ目であって、誰かを誘うか誘われるかしないとやらないようなことはオタク的になりにくい、ということである。これは非コミュ論にも繋がるのではないかと思う。

オレですか?
もちろんオタク的にきまってるじゃないですか。
飲み会やるぐらいなら、その資金で走らせたい人ですから。

RCカーでも、必ずピットクルーとして仲間が必要とされるGPカーや耐久レースは苦手なんである。でも、人の耐久レースを手伝うのはわりと好きだったりする。