いじめられっ子同士の気があうとは限らない。むしろ合わない。

オレの中の認識はこんなかんじ。

N社とK社。N社はグローバル企業UE社とS社に対抗すべく、まだ規模の小さかったK社を敵対的買収した。経営陣に銃と金で「うちと一緒にやらないか」

K社は買収に合意。敵対的買収にしては円満だったとの後世の評価。だが、内情渋々なのか利益をくすめた奴がいるのかわからん。一人じゃないからいろいろいたでしょ。

K社にはN社から様々な人間が送り込まれてくる。問題点を指摘し改善に取り組んだり、威張り散らしたり、K社の女性を愛人にしたり、人が足りないからとN社に連れて行ったり・・・まあ色々。結果的にK社の体質は改善に向かったかもしれないが、改善=円満じゃないでしょ。

そういうするうちにN社はグローバル企業UE社とSによって、圧倒的にシェアを奪われ敗北。一時UE社管理下に入る。

K社は結果的に独立。N社に残って苦労しながらも互助団体こさえてN社への影響力を色濃く残したもの、K社に戻ったもの・・いろいろ。

その後、UE社とS社のシェア争いに巻き込まれ、K社は2社に分割。

まあ、K社はずっと巻き込まれっぱなしだが、それなりに生き残ってきた。そんなK社に、「おまえの礎を築いたのはN社だ。感謝しろ」とすでに手放したN社が言ってもねえ。そりゃ無理だろ。ほかとちがってEU社やS社による弾圧が弱かったし、開放されたとかそんな気分も無かっただろう。「結果的に良くなったことがあった」と言っても、それを感謝するかどうかはK社の受け止め方次第だ。

ほうって置いたら自滅したのか、発展したのかなんて歴史のifなんで知りようがないが、とりあえず他の会社だったK社を敵対的買収したのは確かだろう。

んでまあ、K社は結構したたかにN社を翻弄するところがあるが、今のところN社のほうが国際的評価が高いのと「うちはK社にやられたわけじゃない」という自負と、紳士としてのプライド邪魔してK社にまあまあ、と言ってもいつも「お前は昔あれやった、これやった」と袖にされて、そろそろ切れかけてる人が増えてる、そんな感じかな。

とりあえず会社同士で気があわなかったのは昔からだが、社員同士は気が合うやつもいたりいなかったり。

ま、いじめっ子同士というのは案外うまく気が合うかもしれんが、いじめられっ子同士というのはなかなか連携できんものである。むしろ暴力的ないじめをやめたいじめっ子といじめられっ子は表面上仲良く見える。連携できないからいじめられっ子なのかもしれんが・・まあそういうもんだ。

ドラえもんの世界にのび太みたいなのが2人いても、そいつら仲良くなるのは難しいように思えないか?のび太スネ夫だけで仲良くしているシーンなんかあったか?むしろジャイアン抜きではどうにもならんだろ。