いまいち好きになれない「ですよね」という受け答え。

最近、妙に耳にすることが増えた言葉「ですよね」 バラエティ芸人とバラエティニュースあたりが流行らせたような気がするのだがよくは知らない。とにかくどうもこいつが気に入らない。言われるとムッとしてしまう。悪意がないとは思うんだけど。なぜそう思うのかいろいろ考えてみたのだが。

この言葉はどちらにも取れる、言ったほうの立場保全

だからだと思う。例えば

1.相手に言い負かされたとき
「何言ってるんだ、こちらのほうがいいだろ?」「ですよね」
と来ると「実は僕もそっちのほうがいいカナとは思っていたんですよ。あなたの意見に実は賛同する部分もあったんですよ」といった意味合いになる。

2.相手を言い負かしたとき
「やっぱりそうかなあ、オマエのいうとおりかも」「ですよね」
と来ると「お前もそう思うだろう。俺のほうが正しいだろ?最初から結論なんか決まってたんだよ」と「念押し」の意味合いになる。ダメ押しされているようで相手への配慮が足りないというか。

このどっちにでも取れるので、言われたほうとしては「どっちにしてもオマエ(ですよねという方)は結論側にいるんだな。なんかつまらん。ずるい奴」という気分になる。

こんなところかなあ?
まあいかにも現代的な便利な言葉だとは思うけど、だからこそ多用するのは「その人はどっちの結論でも、結論側にいるコウモリ野郎」という雰囲気を出してしまうと思う。使ってはいけない、とは思わないけれども、クセになるとその人の価値を下げると思うのだ。似た言葉で最近ちょっと減ってきたものとしては「ありえない」がある。