クルーズコントロール使いますか?

エスクードの2.4XGには5MT車でも標準でクルーズコントロールが付いている。が、この機能周囲にあまり積極的に使っている人がいないので書いてみたい。
正直言ってものすごく便利だ。
高速道路でそこそこの車間がとれる状況ではあれば迷わず使っている。クルーズコントロールと一言でいっても車種や機能は千差万別なのであくまで参考で。
エスクードの場合、操作は4つのボタンで行う。

  1. キャンセルボタン 一番大きいボタン。押すと一時的にクルーズを中断し、アクセルをカットする。
  2. ON、OFFボタン シーソーボタン。クルーズコントロールのON、OFFを行う。キャンセルボタンとは違う。
  3. RCCボタン キャンセルで解除したクルーズをもう一度セットした速度に戻す。
  4. SET COASTボタン ON状態で押すと40〜105kmの間で速度を記憶する。

まず、単純にアクセルを固定するのではなく、SET COASTボタンで記憶した速度をなるべく維持する。上り坂であればアクセルを踏み込むし、下りであればエンジンブレーキ。MTでもATでもシフトチェンジが必要な速度変化には対応できない。あくまでアクセルコントロールのみである。燃料消費計を見ていると細かくアクセルコントロールをしているのがよく分かる。高速道路で一見見落としそうな勾配でも細かくコントロールしているので人間ではこうはいかないなあ、と感心することしかり。また周囲のクルマの動きも勾配で如実に変わることが実感できて面白い。高速道路で人間が速度を維持するのは実に大変なんだなあ。
ブレーキを踏めばキャンセルされるが、高速道路でキャンセルしたいときにいちいちブレーキを踏めば後続車に余計な心配をさせることになる。このときに活躍するのがキャンセルボタン。これでアクセルはカットされるので自然なエンブレになる。またその後RCCボタンを押せば設定した速度で再びクルーズ開始するので、手元だけで操作可能だ。
次に追い越し時。実はアクセルを踏み込んでもクルーズは解除されないので踏めば良い。アクセルを離すと再び設定速度のクルーズを開始。

これらのボタンはややこしいが使いこなせれば実に快適にクルーズできる。
アクセルペダルを意識しないというのは実に周りの様子がよく見えるし、ステアリングにも集中できる。これが一番の驚きだった。アクセルに意識が行くと周りが見えていないのである。人間の意識というのはノイマン式みたいなもので逐次実行型であり、なにかしているときは他のことは出来ない。あくまで細切れでスレッド処理してるだけである。これがアクセルというモノから解放されると実に周囲がよく見える。余裕がある。
また疲れないし、105kmまでしか出ないからオービスに捕まる心配もない。不思議と「飛ばしたい」という意識よりも「クルーズ状態を維持したい」という欲求の方が高く、勾配で追いついたり追い抜かれたりするたびに「ああ、100km維持できてないなあ」と思う。
また腰痛防止にもなる。右足がアクセルペダルを踏みっぱなしというのがどれだけ腰に負担をかけているかがよく分かった。シートの出来よりもこれは効くなあ、と思う。

ただ、一方で使い方を間違えると危険なのも確かだ。
特に100kmで記憶しておいて、OFFにするのを忘れて一般道でおもわずRCCボタンを押したりなんかすると、100kmまで加速し始める。やはりレーダークルーズが普及するまでは素人にはお勧めできないかも。