劇場版『銀魂』の前売り券が驚異的な売れ行き!10枚単位で購入するファンも

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2010年の劇場アニメは「なのは」「フェイト」に続き「ハルヒ」もあって、かなり賑わっているのだが(まだ見てない。混雑してそうで)、もっとも静かに爆発しそうなのがこの「銀魂」ではないかと思う。実際チケットも売れているようだし。

「ワンピース」とか「フェアリーテイル」は全然興味が無いのだが、僕がジャンプマンガで一番好ましいと思っているのが、この「銀魂」。といっても、単行本も持ってないし、アニメもたまに見る程度なのだが、それでも「銀魂」なら見に行こうかと思う。

銀魂 の凄いところはまさにそこで

単行本もアニメも全然追いかけていないのに、長編アニメーションをみてもまず大丈夫だという安心感。
これがナルトやワンピースじゃ、もう今更追いかけたいとも全く思わない。

すでに30巻出ていても、1から追いかけなきゃ、とか、アニメを1話から見ないと、というプレッシャーをまったく与えないこのお気楽さ。それでいて単発ギャグマンガとか4コマとも違い、見たらそれなりに満足出来るシナリオ、キャラクター。バトル要素があってもジャンプ病に陥っていない珍しいシリーズ。これだけバランスよく一つのジャンルに縛られない間口が広い作品ってのは今後もそうそう出ないのじゃないかな。あえて言うなら「シティハンター」がこれに近かったが、あれよりさらに年齢層は低く、品格に欠け、舞台の自由度も高く、かつシティハンターの冴場のような万能感あふれ本当はモテモテのスーパーヒーローが「鼻につく」とおもってしまうヒネクレ者でも銀さんは愛せる。

また、銀魂の絵柄はかなり萌えっぽいのに、ギリギリその線を外している。オタでも非オタでも、すんなり入っていける絶妙なライン。都合のいい女性キャラは一切登場しない潔さ。あれだけイケメンが出ても付き合いたいヤツが誰もいないという女子切り。これだけオタクを切っても成立している。

外国のSPが洞爺湖サミットで木刀を買いあさっていたというニュースもあったほどで、海外でも広く受け入れられている様子。

劇場版も(ナルトみたいに)安易に連発せず、なんで銀魂だけこれだけ扱いが悪いのですかというファンもいた中でドカーンと力作という展開も泣かせる。作者だけでなくこれに関わる人達も「食い散らかし使い捨て」にしないという意気込みを感じるし、かといって妙に護送船団でもないところ、このバランスに立てた作品と言うのは近年本当に珍しいと思う。

成功を期待したい。