Skype

 同僚が skype にはまっている。家族、同僚、取引先に進めまくるので困っている。テレビ電話だ〜インターネット無料通話だ〜 そんなもん、ISDN時代にMSNメッセンジャーでべえた氏とか彦根風呂屋オヤジたちとブラジルから出稼ぎにきた人たちのコミュニケーションルーム作ったりしてやって遊んで「俺はこりゃイヤかも」と結論が出ていたのだ。たしかにIPマスカレードでの不具合回避や音声品質、サーバ管理のユーザIDなど、欠点をかなり解消した事は凄い。

だが、それはマイクロソフトが10年前に通り過ぎた道なのだ! 

テレビ電話、ほんとイヤ。パソコン電話、ほんとイヤ。

そもそも、携帯電話すら拒絶しているこの電話嫌いに、これ以上なにをさせようというのか?

いちおう、「なんで携帯持たないの?」と聞かれたら

「電話嫌いだから」

それでも納得しない人には

「コミュニケーションしない人なんだ。友達いないし、休みは一人で部屋の隅っこで「みんな嫌いだ・・ブツブツ」と言いながら一人過ごすんだ。楽しいよ!」

と答えている。

 でも、このSkype狂の勧誘がきっかけで昼談義しているうちに、自分が電話の何がイヤなのか、すこしわかってきた気がする。自分は別にオシャベリが嫌いな訳ではない。むしろ好きだ。ヘタすれば車の中とかしゃべりっぱなし。音楽もクルマの中では聴くし、でもiPODはいらない。

 脱線するが、iPODが嫌いな訳は「流行ってるから」といういつもの天邪鬼もあるが、それ以上に自分が「ヘッドホンで音楽を聴くのが嫌い」という事に気が付いた。だから、嫌いなのはiPODではなく「ヘッドホンステレオ全て」であったのだ。そりゃ機能もへったくれもないわ。

電話の話に戻ると、要するに「電話中は会話に全部を集中しないといけない」ことが嫌いなのだ。

車の中なら運転しながら景色を見ながら・・であって、視線は基本的に交わさないし、これは極端だとしても、日常会話、ずーっと相手の顔見ながらしゃべってるか?

 絶対にそんなことは無いはずだ。食事をしながらとか、手を動かしながらとか、仕事しながら、なにか遊びながら、歩きながら・・・何かしら他の事をいっしょにしている場合が殆どだし、そういう会話は長続きする。

 明確に相手に伝えなくてはならない事があるならともかく、ダベリってのは単純に会話だけでは成立しないと思う。

 これに対し、電話はかかってきたら基本的に「受話器をもっていなくてはならない」し、その間他の事が出来ない、つまり会話に自分を集中させないといけないのだ。

ハンズフリー、って反論されるだろうが、電話かかってきたらヘッドセットつけるの?ワイヤレスでもそんなの面倒だ。それに俺ヘッドフォン嫌いも兼任してるし。

 ましてはパソコンTV電話など、モニタに向かってマイクに向かって、相手の顔を見つめながらしゃべるだと? お見合いじゃあるまいし、重要な伝達ならともかく、普通の会話に全神経傾けていられるか!ってことなんだ。

 会って話すという事は、逆に言えば電話以上に「会話以外の部分がある」から楽しいし続くのだ。

 だから、電話、ましてやTV電話って言うやつは逆に集中して伝えたい用件があるなら、それには向いているはずだ。だが、普段のオシャベリってそういうものじゃないでしょ?