第14話「再離 −サイカイ−」を見た。

由乃をめぐって骨肉の昼ドラ・・・かとおもいきや、お約束の記憶喪失。覚えているのは「シュウ」という名前だけ。本当はアイバ・シュウのことなんだろうけど、目の前にいたナナオ・シュウは間違いなくシュウなわけで「俺がシュウだ」といっても嘘ではない。「これがやりたかったんじゃ〜」という設定スタッフの歓喜が聞こえてきそう。で、ナナオと再開したアイバだが、決闘どころか理性を保ったナナオは非常に頼もしく、(こっそり由乃を囲っている)事を除けば最高の仲間状態。ナナオはナナオで(由乃は生きている)事は一言もいわなかっただけで、嘘はまったくついていないし、由乃をコッソリ囲っていることに後ろめたさも感じているがそれでもこの愛渡すまじといいヤツ葛藤状態。

で、物欲しげな妹の乃亜はアイバの「由乃の復讐のためだけに生きている」という事と、ナナオの「(由乃が)死んだら、俺も死ぬ」という熱い二人の台詞に「男ってバカね」とちょっと目覚めた感じ。ソコへすかさず入るイエラの「今頃気がついたのか!」という突っ込みも秀逸。イエラって最近ほんといいキャラだな〜

で、アイバ・シュウは由乃が生きていることを知らずに戦い続けることになりそうなわけで、これはこれでいいんじゃないかと思わせる展開。ここでアイバが辺に目的失っても面白くないし、乃亜の存在意義もなくなっちゃうし。

いや〜それにしてもキスダム、お話としてはもうボロボロなのに何でこんなに面白いんだろ。
やっぱりキャラクターがいいのかなあ、トラブルメーカーと巻き込まれと尻拭いさんだけで進める展開じゃなく、キャラクターみんなが、何かしら考えて葛藤して行動していて、それが必ずしもうまく行ってない、でもちょっとホロリとさせる、という所が共感しやすいのかな。なんというか「赦し」があるというか。ガキっぽくても子供じゃない、完璧超人でもバカでもなくて。こういうキャラクターでお話作るのは難しいと思うんだけど、キスダムは見ていて楽しい。