PCオーディオについて相談された

会社の人の息子さんがPCを買うので相談に乗ってやってくれ、といわれたので話を聞いてみると
・PRO CABLE
なるトンデモサイトで影響されたらしく、Macピュアオーディオを安価に超える、という話らしい。ただこのサイト、理論がメチャクチャで話にならないのではあるが、だからといって紹介されている商品が悪い、というわけではないというのが説得には難しい・・・PCでオーディオをやるにはOSXの10.4のMac+AirMacExpressが最高、他はクソ(嘘だ!)という主張である。ただ、誤解のなきようにいっておくと「他はクソ」の部分、AirMacExpressがイイ理由、がおかしいだけで、それはMac+AirMacExpressによるイーサネットを使った長距離音楽デジタル転送でアンプのそばまで持っていくのが悪い、のではないということだ。WindowsPC+USBオーディオバイスのイイのを買って差額でアンプやスピーカーのグレードを上げたりしたほうがいい、とアドバイスしても聞かない、MacはPCよりいい(部品は同じだ!MacProのHD-Codecチップなんかカニだぞ、カニ)と信じきってしまっているのだ。ただ、Macが悪いのではなく、同じお金なら他にも選択肢がある、というだけなんだが・・・。

そんなことを調査しているうちに面白いサイトを発見
http://blog.ratocsystems.com/pcaudio/
あのラトックシステムの人がPC-Audioについて色々語ってる!ほ〜!と感心することツラツラ。なんでラトックのUSBオーディオのSPDIFが同軸じゃなくて光角型なの?というくだりなど、なるほど!と合点がいく。「正しく作られれば問題ないが、形状的にいろいろ間違いが起こる」「VCCIの絡み」など。各種インターフェイスを作り続けてきただけあって凄く説得力がある一方で「理論的に正しいからいい音といいきれないのがオーディオの難しいところ、面白いところ」という断りを必ず入れるところがエンジニア魂を感じさせる。

トンデモ相談がきっかけて面白いサイトにめぐり合えたからいいとするか。