岡田斗司夫×いいめもダイエット」問題

岡田斗司夫氏ダイエット本30万部突破、その内容に触発されてか「いいめもダイエット」というウェブサービスが登場。「いいめもダイエット」順調に利用者を増やしたが、岡田斗司夫氏から抗議のメールが届いてサービスを中止した、という事件。

岡田氏の言い分はもっともだし、それを受けてすぐにサービス停止したことも「問題を解決する方法としては」よかったと思う。だが、何故にこれほど反発されるのか。正直僕も岡田氏の対応を「好ましいとは」思わない。それは

  • 普通喜ぶところだろ!そこは。アンタ仮にもオタキング名乗ってたんだから!

自分のアイデアをパクリ、面白いモンが出てきたらまずは喜ぶ!自分のオリジナルキャラの2次創作とかフォロワーが出てきたらまずは喜ぶ!(ただし、それを自分のオリジナルといい、自分の利益としていたら叩く!)
だが、今回の「いいめもダイエット」はフリーサービスであるうえに、その理論そのものは岡田氏オリジナルではない。にもかかわらず「岡田氏にインスパイアされて」てな的な文面を入れて「このサービスは僕達の完全オリジナルではありません、岡田氏の本に触発されたのです」と表記することはむしろ「いいめもダイエット」側の製作プロセスが非常にオタク的に共感できるスタンスということだ。「**に触発されました」は相手への敬意である(オタク的には)
一方、それを叩き潰す方向に走った岡田氏は「ケツの穴の小さい奴だ」とオタク的に思われても仕方なかろう。彼がオタキングでなければ問題ではなかったのかもしれない。だが彼はオタキング。「仲間だと思っていたのに」という反発はある意味しかたなかろう。完全に「商業側にまわったな」「商業側の考えだよ、それは!」という判断を下されたということだ。たとえ今は商業側でもオタク出身なら俺達の気持ちが分かるだろ!という反発だ(TYPE-MOONとかその辺上手い事やってると思われ。赤松健なども「商業勝ち組」になってからも「自分はそちら側の人間だ。味方だ。」というスタンスを忘れない。うまい立ち回りだ。)
結局彼はオタクの皮を被った商業者であった、ということである。(最近の絶薬などでもそのようなことを言っている)そして、かつての同士(と、こちら側に思わせていた)を攻撃し始めた。それをオタク界隈は感じ取って燻っていた所に素晴らしい火種が投げ込まれた、それが今回の騒動だと思う。いい悪い、正しい正しくないではない、あいつは仲間のフリをしているが敵だ!という感情的な反発だ。仲間のように振舞う敵は単なる敵より憎たらしい。

  • つまり、いいめもダイエットは岡田本の2次創作という判断。それを叩くのはオタク的に気に入らないということ。ましてやオタキングのすることではない。

解決方法としては

  • いつまでもオタクだと思うなよ

という本を執筆し、総スカンで引退することだ。