スマートフォンとIP枯渇

クローズアップ現代スマートフォン特集

全部は見られなかったのだが、博識な古川氏がゲストだったのでそれほどひどい特集にはならなかった模様。

携帯電話とスマートフォンの違いは「タッチパネル」と「ソフトのインストール」という風に説明されていたのだが(まあ仕方なかろう)

それは表面的な問題で、やや哲学的な意味もあるので実利的に問題ではない。しかし実務面でより重要なのは「グローバルIPかどうか」のような気もする。

ガラケー携帯電話のネットワークっていうのは、基本的に巨大なプライベートネットワークであり、IPはほとんど要らない。

それに対し、iPhoneなんかは事業者が巨大なIP割り当てを行わないといけない。ソフトバンクはとりあえずiPhone用に100万個のIPを用意しているようである。

しかしIPv4アドレスはすでに未割り当てが7%といわれており、今後新興国需要が爆発する、もしくは日本だけでもスマートフォンが5000万台とかなっちゃったりすると、もう限界なんである。ソフトバンクだって万が一iPhoneが1000万台とか逝っちゃったりすると回線以前にIPがパンクする。

となると、新世代であるIPv6に移行するぐらいしか手段が無いわけだが、未だにv6v4混在をユーザー側(のルータ)でやらせるかプロパイダで変換するか揉めているような状態である。

正直これだけルータが安くなったら、基本料金の範囲で全契約者のルータを取り替えるほうが手っ取り早いと思うのだが、NTT様はどうもそちらに逝かないようである。

(まあルータ送りつけたら自分でパパっと交換してくれるユーザーばっかりだったらいいんだけどそうはいかんだろう)


ガラパゴスからひとっとびにグローバルに行くチャンスが日本にあるとしたら、巨大なv4アドレス空間保有し危機感がないUSAより、新興国の需要を見越して全部v6で組むネットワーク製品サービスぐらいしかないと思うのだが、どうもこの話題はあまり出ないねえ>メディア。

(iPhone自身はOS3でv6対応しているようである。Androidも対応)