機動戦士ガンダムUC(PS3先行配信HD版)720p配信やっとPS3が本気出し始めたか。

ずっと以前に「HD番組配信プラットフォームとしてのPS3」みたいなことを言っていた気がするのだが、その後YoutubeのHD化や悪扉(<誤変換アクトビラ)も出てきて、なかなかメインストリームというところまで行かなかった。そんなかでかなりずっこけた「忘年のザムド」に懲りず、今度は超話題作?の「ガンダムUC」をBD発売1ヶ月近く前に先行配信という壮大な釣りに来た。
1本1000円(まあ1時間番組だし)という強気の価格設定にもかかわらず配信ランキングはダントツトップ。
まあ毎週1000円だったらめげるけどOVAで劇場作品クオリティとなればやはり違うもの。
レンタルとはいえHD配信なので非常に綺麗。しかも720pだ。インターレースじゃない上、「アプコンしてから配信」してないのだ。PS3REGZAはオリジナルサイズ表示(ドットバイドット)もできるので確認したがちゃんと720pでデータは来ている。これは非常に素晴らしい。

そうそう、これ、これをやって欲しかったんだよ〜

TV放送での糞アプコンばかり見ていると「いいからノイズ減らしてSDで配信して!TV側や録画機側のアプコン機能の方が上だから!」と思うことたびたびだが、ガンダムUCは720pプログレッシブ、一時停止でもインターレースノイズは出ないし、しかもビットレートを配信側で設定できることを生かして、ほぼブロックノイズがないエンコードだった。それをPS3側でフルHDアプコンして、REGZA側はドットバイドットで介入しないから大満足。またストリーム配信(もできる)が、フルダウンロード配信も可能なのでネットワーク側のビットレートにビクビクする必要が無い。これはHDDを内蔵しているからこそ出来る技だ(1話約3.5GB)アクトビラではできない。

やっとBD並の画質を普通にオンラインで低価格レンタルできる時代が来たのだと、その点で大満足。いや、それは以前から出来たのだが「超話題作の配信プラットフォームとして選ばれるようになったこと」に大満足。

現状で「低価格の本体&多目的、扱いやすいインターフェイス、ネットワーク接続、大容量ストレージ装備、HD画質の取扱い、大画面テレビとの接続、単一プラットフォームによるセキュリティと課金管理の確保」ができているのはPS3だけだ。AppleTVは用途が絞られすぎてずっこけたし、この条件を満たせるプラットフォームはなかなかない。しかもソフトウェアプレイヤーなので、一つの動画フォーマットにしばられない。MPEG2-TSでなくてもH264でも良いのだ。(あとで調査したところ、音声はAAC、映像はAVCフォーマット、ビットレート10M前後だった)

PSPはポータブル音楽プレイヤーとしてはでかすぎるが、ビデオプレイヤーとしては最適だし、PlaystationStoreとMediaGOはもう音楽配信は諦めてどんどん映像にシフトしてほしい。


ガンダムUCの内容?
まあ満足。「ああ、ガンダムだよねえ」という1話のお約束を満たしつつ、ボーイミーツガールのジュブナイルであり、1話はともかくそれ以降の展開は読ませないし、戦闘シーン(ロボットアニメではサービスシーンと同義)もふんだんに入れつつというまったく隙のないつくりで「つかみはオッケー」でした。戦闘もCGに頼らずセルの味があるので非常に安心感。やっぱりちゃんと脚本ができている作品はいいねえ。ガンダムって看板作品なのにシリーズ構成見切り発車が多すぎて反吐が出てばかりだったから…

普通制作トップが全話プロットのチェックぐらいしてからでないと制作オッケーださないレベルの看板作品だと思うのだが。バンダイにしてもサンライズにしてもガンダムでもってるような会社がSEEDやDESTINYや00によく制作GOだしたものだと思う。そんな状況では終わってる。