プリキュア5GOGO!

 これが最高の驚き!これぞHD!というキンキンにエッジが立ったキレキレの映像です。後のHD番組などと見比べても完全にワンランク次元の違う映像。子供向けでDVD販売が軸というわけでもないところがいいのか、まったく遠慮のない仕上がり(後からブルーレイBOXとかそういう作品じゃないし)。他のHDアニメーションが最終段階で全体を滑らかにするためにソフトフォーカスをかけているような雰囲気に対し、見せたいキャラクターやディテールごとにエッジの処理を使い分けている感じ。特にバストアップじゃない小さいキャラクターがクッキリしているところが際立つ。遠近法的には遠くはボケたほうが良いけどHDアニメとしてはそこは逆張り。全体ソフトフォーカスだとアップはきれいだけどこういうところがつぶれてしまう。その分ビットレートが足りずに若干ノイジーなシーンもたまにはあるが、そこは目をつむっているようだ。エンコーダ云々というよりは完全に製作段階とポリシーでの差でしょう。映りとかそんなん気にしない子供たち向けのアニメなのに、その辺の凝り凝りなところがたまらん。早くからフルデジタル製作に入っている東映の面目躍如というところ。