真面目系クズの話
自分は「真面目系クズ」だった。
いまさら気がついた。
逃げグセがある。
要領だけはいい。
なんとなく立ち向かっている感じがある(周囲からは)
この周囲を勘違いさせ続けた結果、場違いなポジションになり、そして壊れる。逃げる。いままでは自分から逃げなくても、ちょうどたまたま「じゃあうちに来てよ」っていうポジションがあり、そこでしばらくうまくやれることができた。
それを繰り返すうち、だんだん厳しくなってきて、ついに壊れてしまった。ものすごく些細なことで壊れてしまった。ほんとうにしょうもないことなんだ。
そうならないよう、あらゆる手段を取ってきたつもりだった。
・メモを取る
・タスクを分類する
・スケジュールを立てる
・健康的な習慣
・運動
・気分転換
・打ち込める趣味
・友人関係の構築
・家族と仲良く
だがそれらすべてをやってきたつもりでも本質的には何も出来ていなかった。やってもやっても調子が悪くなり、病気も増え、怪我こそしなくなったが、ほかはあらゆる失敗に繋がった。
幸運も不運もコロナだった。
コロナのおかげで出張がなく定期的に活動することが出来た。
コロナのおかげで休む人も多く、逆に休みは取りやすかった。
コロナワクチンも真面目に打っていたので、3年間はかからなかった。五類になってからかかった。どうして。
そのあと不調で睡眠薬が増えた。
コロナの影響だと思っていた。
違ったかもしれないし、そうかもしれない。
わからない。
ただ増えた。
結果、眠れなくなり、おかしくなってきた。
重要な仕事はなんとかすませたが、その次でダウンしてしまった。
ダウンした結果、信頼を失った。
もう戻れない。
パワハラとかあったわけじゃない。静かな崩壊の中に居た。自分以外だったらうまく立て直せたんだろうか。
どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!自分も!周囲も!誰も気が付かなかった。誰も悪くない。自分が気が付かなければいけなかった。
でも、まだ日記は書ける。
自分は弱い人間だった。
自分は弱い人間だった。
「頼まれたこと、言われたことを(自分で)成果にして返す」
「興味があることをやる(一人で)」
は、まあ出来たのだが
「人をまとめてリーダーをやる」ってのが絶望的に苦手だった。だがなまじそこそこ真面目なので「リーダー」につい抜擢されてしまう、また、たまたまリーダーになる人がいないタイミングでいるのでリーダーにされてしまうのだ。
誰も立候補しないクラス委員長にされてしまうタイプだ。
リーダーになるとパニックである。
小学校の集団登校も、年上ばかりの集団をうまくコントロールできず崩壊した。
中学校の部活動も、意見は重宝されるが、まとめられているとは言えなかった。
高校でも部長になったが、いい人というだけで、崩壊こそしなかったものの最後までまとまることもなかった。
出来るやつと出来ないやつはここいらへんでわかれているのだ。
能力、というのとはちょっと違う、性格かな。
嫌われたくない、という。
この年齢まできて、いまだに出来ない。
そこでプツンときて自分の方を折ってしまった。「折れてはいけない」と思って強度が上がるわけではない。折れないようになにか補助をもとめて折れたのだ。
弟はそのへんうまく「相手は相手、ただしその場でやりかえして、やりすぎない」程度に仕返しが出来るタイプだった。この仕返しが出来るタイプは折れない。
「これはそちらでやってくださいよ!」ってのがその場で言えない。
いや形だけは言える、それは昔からそうで役割分担がされていた場合、最初から整理できていたからであって、その場で発生した負荷を整理することが出来ない。
最初から仕切られている場合はまあできるが、仕切り直す、仕切るというのができないのだ。
相手に嫌われようが嫌われまいが、NO!
ただしこれは手伝う、ぐらいのちょっと無理やり。
このへんは「かけひき」である。絶対に折れないのではなく逃しつつ折れない。
で、形だけの補強とは具体的には「病院の薬」である。
合法であるが、あれは対処療法であって根本的に強くなるわけではない。強く見せかけることは出来るが実際はどんどんダメージが蓄積していく。薬という補強で折れないように見えているだけであって負荷のほうを変えるか自分を強くしなければ折れる。
それをしらず、つい頼っていたら折れたのだ。
で、折れた結果、周りも後始末をしないといけないし、自分で自分の始末をしないといけない。誰も救われないのだ。折れる前にギブアップしてほしかった。
この「補強」が魔法だと思っていたのだが重ねがけはどんどん効かなくなり本体はやせ細っていくのである。
緩和ケアは緩和でしかなく、治ることなく負荷が戻れば折れるのである。
治る場合があるのは、強くなったのではない、周りの負荷が減ったのである。周りの負荷が減るまで持ちこたえられた場合はまあ成功するが、そうでなかった場合は折れる。
実は気がついて負荷を減らしてもらっている最中に折れた。自分も積極的に減らすほうへ動いてはいた。もう少し持ってくれ…というところで折れた。最悪のタイミングである。
いいか、精神科の診断書だけはもらってはいけない。
精神科へ行くのは自殺延期の未遂というだけだ。
実質の自殺志向は変わらない。
まだカウンセリングならマシだ。保険効かないけどな。保険組合があるならある程度までは無料だったりするからそっちはつかってもいい。
大事なのは寝ることだ。寝ることさえできれば薬にたよってもいい。だいたい回復できる。だが寝られるときにも頼るとだんだん寝られなくのだ。頓服とはそういうことだ。
人はいつか死ぬ。だが自分で逝かれては周りが受け止めようがない。
内科でも出してもらえるが一回で終わらなければ見えないだけで結果は同じだ。
TP LINK AX1500(AX10)とWiFi6対応スマホ(Galaxy Note10)との相性問題解決
またしてもGalaxy Note10+問題である。
うちは楽天回線+楽天ひかりである。やすいのは良いのだが機器とのセット販売が少なく、自分で用意してこそうまく使えるサービスなのはあるが、情報が少なく組み合わせに気をつけないといけない。
にもあるように、IPv6クロスパスが使えるかどうかがキモなのだがまたしても情報が少ない。Buffaloはだいたい大丈夫だがここでも安さに惹かれてTP-Linkで対応していたAX10にしていたのである。
そしてTP-Link、値段やクラスにかかわらず対応状況が機種によりバラバラでなんともいえぬ。その中では安かったAX10(で売られていたAX1500という分かりづらさ)が大丈夫だった。
回線を引いた当時、楽天クロスパス対応ルータでWiFi6で、ゲーム機類のための有線LANコンバータ用Meshも安く構築できて1万円以下のルータというのは当時ほぼこれしかなかったのだ。
無事、DS-Lite認証で混雑しているNTTフレッツ網を避けクロスパスでIPv6網に直結接続でき、結果的に楽天ひかりでは MAX 960Mb/sぐらいは出ている。1Gbだから理論限界値に近いだろう。
で、唯一問題はGalaxy Note10+とのWiFi6接続。なまじWiFi6対応なのが悪いのだろうか。
つながるのはつながるのだが認識するのが遅い。(FireHDや、ノートPCなど他の機材ではまったく問題なし)DHCPかDNSか…要するにWiFi接続ありインターネットなしという状態時間がソコソコ長いのだ(数分でつながる)
なかなかインターネットにつながらないので、スマホゲーなどでイライラしていた。もっともGalaxy Note10+のWiFi6接続のみで、ほかはまったく問題なく、楽天モバイルは20GBまで1980円なのでWiFiオフでも問題はなかった。気分の問題に近い。GooglePlay他同期関係はWiFi時のみという設定が多いので容量よりもむしろそちらで面倒だっただけだ。
これが今月(2023年5月)のAX1500ファームウェアアップデートでどうも解消したようだ。Galaxy Note10+のWiFi6もサクサク繋がる。やっぱりなにか問題があったのだろう。またついでに繋がってさえしまえば通信速度はめちゃくちゃ速い。
Buffaloルーターへの買い替えも検討してたが、有線LANとのMeshも構築しているのでその買い替えまで考えると出費が痛かった。そもそも安いから気に入っていて、9割は問題なく動作しているのだ。1割のために安物買いの銭失いになっては気分が悪い。なのでファームウェア更新だけで治ってくれると御の字である。
5000円とかそういう機材価格帯で過ごすのに慣れてしまうと、本当に苦労する。
Galaxy note10+ S-PEN直し方(触れてないのに書けてしまう)
かれこれ3年近く愛用しているGalaxy Note10+( SCV45 au)
そろそろ寿命な気もするがまだまだ電池も長持ちするし、楽天はだんだんよくなっているので相変わらず愛用している。
が、突然、ペンの反応がおかしくなった。書けるのだが、ペン先が画面に触れていないのに反応してしまうのでうまくかけないのだ。
ホバー(hover)といわれる現象のようだが、Galaxy Note10+、世界では人気機種なのに圧倒的に日本では情報がない。まあだから安いのだが。本体256GB、メモリ12GB、microSD(A2対応)1TB という圧倒的ストレージを安く持てる本体は他にもうないのだ。S21以降はmicroSD未対応になってしまったから。安く圧倒的ストレージが持てるのはNote20 Ultraが事実上の最後の機種になってしまった。
どうもペンの故障なのでペン交換…が基本らしいが、もう古い機種だから部品もなく、あってもNote10のS-PENはBluetooth内蔵デバイスでもあり高い。もともと安いのに高性能という理由で使っているのにペンだけで5000~1万円ぐらいしてしまっては本末転倒である。
通販では互換ペンは500円ぐらいであるので注文してみたが中国からで当分かかる。またBluetooth機能がないタイプなので自撮りシャッター機能などがない。
とりあえず、自撮りシャッターなどのリモコン機能は使用頻度はそこまで高くないので、格安PENは注文するとして、
このホバー現象、海外サイトに若干情報があった。
・テストモード
・ペン先を交換
いや、単にペン先が押し込まれた状態(画面に触れている状態)をS-PENが誤認している事が多いので、ペン先を一度抜いて指し直すだけでほぼ大体直る。ということだ。(故障の場合もゼロではないが経験はないとのこと)
-----
翻訳
ペン先が少し「引っかかって」しまったようです。 これはめったに起こりませんが、実際に起こります。
何が起こるかというと、SPen の先端が実際にケースに押し込まれ、画面に触れていることをデバイスに知らせます。 したがって、画面が SPen を検出すると、ホバー カーソルが表示されます。 次に、SPen がそれ自体を押し込むと、SPen が画面に触れたことを検出します。
つまり、SPen の内部部分はボタンのようなものと考えることができます。
時々、説明可能な理由または説明不可能な理由で、SPen の先端が内側に少し「引っかかり」、ボタンが押し込まれていないことに気付くほど十分に飛び出さないことがあります。 そのため、デバイスは、SPen がホバリングしているだけの場合でも、SPen が画面に触れていることを自動的に検出します。
この問題を解決する最も簡単な修正方法は、箱に同梱されている SPen チップ取り外しツールを取り出し、SPen チップを引き抜くことです。 後で再度挿入することも、チップの後端に問題がある場合に備えてスペアと交換することもできます。
ただし、SPen チップを再挿入してもこの問題が再発する場合は、SPen の内側の端に問題がある可能性があります。 この場合、SPen を交換するだけで問題を解決できます。
ただし、私の経験では、SPen チップを再挿入すると常に問題が解決しました。
-----
ペン先が交換できるというのも初めて知ったのだが、このペン先取り外し、手ではなかなか抜けない。なにか工具が必要である。ペン先交換セット/または新品本体には専用工具が付属しているようだが自分のGalaxy Note10+は中古で付属品なしだから安かったのであって、これも別途買うと5000円ぐらいしたりする。もし買ってしまったらまたしても本末転倒である。
で、たまたま持っていたタミヤのかぎ爪ピンセット、これ専用ツールとそっくりというかむしろそれよりずっと上等じゃないか?感じだったので、えいやとコレでやってみたら一発楽勝でペン先は抜けた。
ペン先を一度引っこ抜いて、ペンを抜いたまま本体を再起動。
再度、ペンを挿入して認識させると、無事治りました\(^o^)/
Galaxy Note10+、情報が本当に少ないので書き残しておきます。
あわてて注文しちゃった500円の予備互換ペン(Note9相当のBluetoothなし版)
来たら本当に予備だな…
ガンダム水星の魔女、本当に「舞台」がわからない。わからなくてもいいのが受けていることにちょっと絶望している。
グダちん先生の感想にとても共感している。
「わからない」のではなく「世界観とか舞台感とかそんなことは問題にしていない」「つくる気がない」としか思えないんだよね>水星の魔女
現代とか学園とかRPGナーロッパってのは「そういうもん」という視聴者/読者の共通認識のもとに世界観はすっ飛ばして「キャラクター」を描くことに専念できることで成り立っている。
ところが、「リアルロボット系アニメ」ってのは、そこを描くことがあるていど宿命だと思っていた。「そのロボットが活躍する世界」を描くことではじめて「リアル系」っていう意味があるものだと考えていたからだ。
ガンダムである程度確率したUCワールドなら、そこを端折ることができる。そのかわりガンダムというかモビルスーツというものに「ちゃんと兵器っぽい」という演出の制約がある。
「∀」「Gレコ」ではかなり丹念に世界から描き直すことでスーパーロボットと化したMSとその世界の関わりを出せていた。UCワールドを確立した御大本人がそれをやったことが偉大なことである。だからフォトンや月光蝶みたいなハチャメチャパワーでも受け入れることができる。
初のアナザーであるGガンでは15秒のイントロと90秒のオープニングで「キン肉マン」だと認識可能だった。1話を見ればアイアンボーグなモビルトレースシステムの抜群の一体感で認識できる。
「W」「X」「SEED」「AGE」でも不満はあれど、UCをなぞりながらも別だけどという説明を入れながらも、ああいうロボット(モビルスーツ)が活躍する世界だということの構築はそれなりにそこはやっていたと思う。とはいえ「太陽系の範囲で宇宙に進出した人類の戦い」というフォーマットからは逸脱できなかった。「鉄血」は雑すぎた。
で
「水星の魔女」であるが、もう完全にMBS 日曜日5時からロボットアニメ「スタードライバー 輝きのタクト」である。銀河美少年と十文字団が決闘するロボットアニメである。「サイバディ」という謎のロボット、それを動かす「電気棺と仮面」とか「銀河美少年」とか「アプリボワゼ!」とか「謎の決闘空間」が存在し、1話見ればだいたいわかる。いやわからないのだが、あそこまでやってくれれば「ごく閉じられた不思議の島の学園でサイバディという謎のロボットが巫女を争って決闘する」「そういうもん」だと納得できる。
だが、水星の魔女は同じことをやりながら、使っているのが太陽系近辺リアル系MSワールドを定義し直さず「企業の軍事製品」であるUCというかユニコーンぐらいのMS設定をそのまま借りて使っているので、「戦車道なら仕方がない」で済んだガルパン謎カーボン以上に決闘システムが成立すること自体が「謎」である。
あのコロニーらしき学園でバンバンビーム撃ち合ってツノ折る前に死者しか出ないんじゃないだろうか?謎の無敵外壁も謎カーボンコクピットもなしで。
そういう意味でまだ極めてファンタジー学園であることをちゃんと描いた「スタードライバー」のほうが、すんなり飲み込めるのだ。
盛大に滑った「スタードライバー/輝きのタクト」だが、異能学園ロボアニメとしてはとてもケレン味があってよくできている。ロボットのデザインを世界観のほうに寄せすぎてカッコよくならなかったのが滑った要因の一つだろう。このタイトルを「ガンダム」と「魔女」にすれば受けたというなら、あの頑張りはなんだったのかと悲しくなる。
とはいえ、面白い面白くないでいけば、キャラクターとストーリーはそれなりに面白いですよ>水星の魔女。
面白いんだが、それを世界観構築ガン無視しながらリアル系ロボットとしてプラモデルで売っていくという不誠実さが「面白い」だけでスルーされてしまい、かつ成功するなら、そりゃこういうガノタがこじらせているだけと言われても仕方がないけど、それでもガンダムから頑張ってきた過去の偉大な作品たちの志が侮蔑されているような気もするんだよな。
それにガンダムというタイトルをつけることを憚らないバンダイにも。
水星の魔女が評価されるなら、同じMBSの日曜日5時枠ロボットアニメで盛大に滑った「スタードライバー/輝きのタクト」の志を再評価してあげてほしいな。1話、本当によくできてるから。
「水星の魔女」の既視感(ああ、これ、「とある」とかの学園異能バトルモノなんだ)
プロローグはさておき、3話まで来て「面白いことは面白いが、ガンダムというよりは何かどこかで…」って既視感が喉まで出かかって唸ってたんだけど、思い出した。
なぜかロボットものだった「アイドルマスターゼノグラシア」も、もともとは「舞-HiME」シリーズのハズが、バンダイとナムコのコラボ(今はでは合併してしまったが…)の都合で、急遽アイドルマスターのキャラを当てはめた、って話も聞いたことがあり、もともとスターシステムだった「舞-HiME」シリーズであればまあさもありなんって感じで。
ロボットが無言だけどキャラを認識しているのも、ゼノグラシアのインベルを連想させる。
この1話、やっぱり「これだ」って思ってしまうな…
まあ、「ガンダムとはなにか」っていうことになるんだろうけど、初代から始まる「巨大ロボットがドンパチすることに対する納得感を出すために世界観や物語全体の構築に四苦八苦したリアル系と言われるロボットアニメのスピリット(富野、高橋、神田監督あたりの)」が薄れはじめ、ドラグナーあたりから回帰し始めた「カッコよくて面白くて(売れれば)いいやん」という良くも悪くも開き直りがあり、もうそういうの(リアル系の矜持みたいなもの)はGレコぐらいが最後なんだろう。
そういうものにガンダムというタイトルを与えることにバンダイもサンライズも逡巡した形跡さえ感じられないのが単に悲しいだけだ。
名があったスポーツカーがミニバンになってしまうとか、SUVになってしまうときの悲しみみたいなもんで、プロデュース側からすれば「しょうがないだろ売れないんだから」ってなるのは当然なのだが、古参が悲しむのもまた当然である。
で、水星の魔女、まあ面白いことは面白いが「とある科学の超電磁砲」とか、そのへんの面白さであって、そこに無理やり「モビルスーツ」の世界観を借りた巨大ロボットのドンパチに当て込んでいるので、世界観の整合性がかなりヤンチャである。
その整合性の付け方に「そうきたか」みたいな新鮮味があればまだよかったのだろうけど、どうやら難しい用語を並べ立てればそれでオッケーぐらいの雑なところが飲み込みづらい。
Gガンはそこを画で見せることに自覚的だったというのが今見ればわかる。OPが終わった頃には「この物語のガンダムはアイアンボーグでキン肉マン」ってのは納得できる人は納得できるように作られている。
あと、サンライズタイトルならビルドファイターズもかなり近い。あれを実際のロボットでやったらだいたいこんな感じだろう。だがあれは「謎の技術で動かせるプラモデル」であることで、なんでもありという整合性を取ることができた。
水星の魔女はまだプロローグの段階では騙すか媚びるか突っ切るのか、よくわからないというか迷いがあって、学園異能バトルにするならするで「マテリアライズ!」って叫んで変身するぐらいまで行けてない思い切りの悪さがまだるっこしい。借り物の面白さをあっちこっちくっつけること自体は全然問題ない。そこの整合性にこそ腕の差がでる。どうにもこの作品は、そこに「ほほー」みたいな驚きや感動は感じづらい。
「グッバイ、ドン・グリーズ!」見た。
映画を見てやたらプッシュされる映画というものがある。
グッバイ、ドン・グリーズ!もその一つだった。
「宇宙よりも遠い場所」スタッフ作品とやたらプッシュされていたが、ハードル上げすぎて逆効果だったかもしれない。
結果的に、見どころは多いが、良いのか悪いのか後味が複雑な結果になってしまった。
「宇宙よりも遠い場所」は、南極という大冒険ではあるが、それなりに経験豊富な大人の庇護のもとチャンスを掴んで旅立つというストーリーであるので、冒険的にヒヤヒヤするのは東京へ行くシーンとシンガポールで無事4人だけで合流して乗船できるかぐらいかで、南極でヒヤヒヤすることはなかった。
※ヒヤヒヤしたければ、やはり「ロング・ウェイ・ノース」である。こちらは同じく女の子がおじいちゃんを探しに北極へ行く話であるが、船も木造だしベテランの船員たちだって命懸けの難易度が違う大スペクタルである。よりもい が名作と言っても「女子高生おじさんフォーマット」もので物足りない人はこちらを見よう。
それに対し、ドングリーズのヒヤヒヤは大したものである。
ちょっと近所の山道をそれただけで背筋が凍る大冒険になってしまう。そこにある意味のリアルさがある一方で、インテリジェンスは感じることが出来ず、ただ「なんで準備もなしにそんなことしてるんだ!」っていう心配ばかりがつのってしまう。この「なんでそんなことしてるんだ!」のカタルシスが最後まで起きないので、ストレスフルな映画になってしまっている。「よりもい」の緊張と弛緩のバランスがないと持たないのだ。
ロング・ウェイ・ノース は舞台的に緊張が続いても「仕方がない」という環境であるが、「ドングリーズ」は単なる無鉄砲になっていて、やめろやめろやめろっていう声を抑え込まないと楽しむ以前に心配が勝ってしまう。
地球外少年少女 はその点のバランスが良かった。まず宇宙ステーションであるからして「ゼロ・グラビティ」で慣れていれば緊張感も予習しているし、ところどころで「緊張」「弛緩」を繰り返すため、最後まで心配でドキドキで楽しむどころではないというのに陥らない。
「ドングリーズ」の転機は最後である。
そこまで我慢しないといけない。
ネタバレしてからのほうが安心して楽しめるのかもしれない。