意外な毒物

RC用のパーツ洗浄に使っていた灯油。外でやるんでペットボトルに入れて持ち出していたのだが、うっかり一口水と間違えて飲んでしまった。もちろん直ぐに吐き出して、その後吐いて、まあゲップまで臭いのでしばらくはつらいし、体にはよくないだろうな〜、まあでもガソリン吹く人もいるからと思っていたので翌日念のため病院に行った。

「灯油の致死量って6mlですよ」（注：あくまで吸収量である、飲用量ではない）

！！！！
6ccか！そんなぐらい飲んでしまったかどうかわからないが、ゲップが臭いんだから少々飲んだのは間違いない。といっても死ぬ場合は6時間持たないらしい、逆に6時間たって症状が出ていなければ「処置の必要なし」と。（医者も専門じゃないのでよくわからないのであくまで本を見ながらの医療相談である）まあ20時間以上たってから医者に来たんだから「処置の必要なし」のケースに分類されるのは間違いないが、そうとわかっていてもこれから死ぬ可能性もあると思うと流石に肝を冷やした。

とりあえず、医者としても放置するわけにいかないので専門家のいる救急センターに紹介状をもらって搬送（自力の自転車で（笑）　まず、出てきた医者一言「24時間前！（あきれる）まあ、生きてるんだから生きてますよ大丈夫ですよ。なにもやりようがないです。」基本的には肺に入った場合に致命的な症状（肺胞種）を起こす事があるらしく、呼吸困難になって死亡するという。まあ自力で自転車で来た人間が何を言ってるんだ、ということらしい。「まあ普通は液体で飲んでも死にません、経口で成分を人体が吸収しないので・・・ただ、気化した灯油が肺に入ってしまった場合はちょっと別です。いちおう肺の検査だけ・・」ということでレントゲンを取って「きわめて良好です」とのこと。いやはや・・・。

真剣に「これから死ぬのか」と思いながら数時間過ごしたことはおそらくないので、いい経験であった。まあ、たいしたこと考えないね。しかし、大病院に行くときは本当に緊急で行くに限るな。逆に緊急と重傷以外で行くなと思う。街医者と連携するのが一番だと思う。公立病院も激務の医者の為に人事で町医者とローテーションできるような公立の街医者があればイイのにとも思う。

殺人トリック？いや匂いと検死ですぐばれるって。

あとでいろいろ調べてみると・・・
・すぐに吐かなかった（物を食べて口の中洗浄）＞正解
　とにかく気化させないこと。
・ひたすらつばを吐きつづけた。
　これも正解、とにかく気化させて吸い込まないこと

まあ偶然とはいえイイ方向に行動してたようです。とりあえず体が反応するままにまかせよう、と。
ただ、乳幼児がやった場合はおそらく「２４」状態なので大変です。