ARIAはSF

ARIAは宇宙移民惑星にいかにしてファンタジーが芽生えるかを描いたお話だったんだよ!」
「な、なんだってー!」
ARIAにSF的魅力を感じている人ってけっこういるんだろうか?というのは初期の「AQUA」や「ARIA the ANIMATION の最終回付近?」で描かれた「移民惑星」の描画がどんどん薄れているのが気になる。
「あんなに水ばっかりになってしまった惑星で何するんよ?」
「観光だ!観光惑星にするんだ!ベネチアだ!あれを入れよう。ゴンドラ会社の社長はネコを義務付けよう」
とかいう議論があったという設定があったのかなかったのか、意図的にローテク生活を再現し、いろいろ模索してああなった、という短いながらも歴史観溢れる≒世界観があるところがARIAの面白いところだったのだが、さいきんちょっと。京都なんかでもそうなんだが、便利な生活をあえて観光の為にローテクに戻すというやり方が成立するのか?という疑問があって、「ARIA」はマンガながらそういうやり方の模索例みたいで面白かったのだ。

基本的にはファンタジー要素は少なめ(魔法とか妖精とか)だが、ケット・シーについては「アレをどうやって地球から移民?させたのか」という話ができることで、ファンタジーとSFの交差点として扱う楽しみもある。SF的文明発展でも人がいれば妖精さんや神チャマはついてくるのか、土着というならどの程度の大地があれば神仏が発生?するのか、という人の世に「神仏妖精霊」が誕生していく下地を描ける可能性があるというのかな、けっこう面白いテーマだと思う。

ファンタシースターってのもあったな・・・特にIIIの中世ファンタジー世界と思っていたら実は世代型移民宇宙船内+バイオハザード(モンスター)という設定はメガゾーンである程度免疫できていても衝撃展開で面白かったなあ。普通なら「失われた古代文明」のパターンだし)