懲役7年6ヶ月は十分長い。

http://beauty.geocities.yahoo.co.jp/gl/imajin28490/view/20080109/1199842639
福岡でのひき逃げ事故。3人の子供が死んだという事件での判決に、なんだか新聞までよってたかって「もっと重罰を」キャンペーン。
殆どの人は懲役実刑を食らうということが、どれほど重いかおそらく見当もつかないのだろう。たしかに3人死んだことは大きい。でも7年6ヶ月という時間がどれほど重いか、という事についてまったく無頓着である。7年といったら小学生が1年生から卒業するよりまだ長い。故意の殺人ならともかく、とにかく「事故」「過失」つまり「わざとじゃない」というのが裁判所の判断で、だが飲酒を含めてあまりにも酷いということで刑はMAXボリュームだ。「殺した」か「死なせてしまった」かが一緒くたにされ、この文明社会ではいつ何時自分、もしくは親近者でも他人を「死なせてしまう」か分からないのに、よく「自分(と周囲)はやらない」「やったやつは社会的抹殺を」と思えるなあ、というのが正直な感想だ。事故って向こうにたまたまたくさん乗ってて死んだら7年ムショ暮らしが当たり前になっていいのか?お前はやらないといえるのか!被害者の気持ちも大事だが「過失」はいつ誰だって加害者になるかもしれず、その時は「絶対に本当には理解できない他人である被害者の気持ち」じゃなくて「加害者になってしまった自分の気持ち」になるんだぞ、いう事を問いたい。

過失の懲役の最高期間が短すぎる、という議論ならありえる。わざとじゃなければなんでもいいのか、という意味で。しかし過失を結果が酷いという理由だけで故意としろ!という議論はあまりにも自分が加害者になる可能性というのを考えなさすぎではないか。

「自分は絶対に被害者の立場だからさあ」、いやそれはない。そんなこと誰も保証できない。

この裁判所はこの司法崩壊の中でよくまともな判断ができたとむしろそっちに救われる。

でも、以前だったら交通事故(過失)での死亡事故はで自動車保険による賠償が十分なされていれば「不起訴」になっていたことが多かったはずである。それを思えば随分前進したと思う。だけどなんで新聞世論はアクセル全開しかできんのかね。この暴走者のほうがもっと怖いわ!
メディアスクラム危険報道罪を作ってほしいね。全社が同じ方向を向いていたら「談合だ!メディアのクセに調べもしないのか!失格!」ということでどれか1社つるし上げるの。これなら全社が同じ報道をしないことで世論操作もやりにくくなるし。