無限航路

通勤中にチマチマとやっていたDSのゲーム「無限航路」をようやくクリア。

普段家ではほとんどゲームはやらないし、PSPの「まいにちいっしょ」のトロステーションを見るぐらいしかゲーム機の出番もないのだけれど、久々にずーと電車の中でゲームやりっ放し。

最近はファンタジーばっかりで途絶えて久しいSF系の宇宙戦艦モノということで期待していたのだけれども、期待に違わぬ素晴らしいサービス精神満点のゲームでした。やっぱり「宇宙戦艦ヤマト」とか「銀河英雄伝説」とかその辺の洗礼を受けた世代にはドストライクなんでしょうな〜。

ストーリー的には松本零士の宇宙ロマンもので、銀河英雄伝説的政治艦隊戦をやるという、まさに「こういうのが見たかったんじゃ〜」という「美味しいとこ取りも大概にせいや」という作りでした。(「星海の紋章」も近いかな)

あと、おっさんばっかり出てくる(笑)
よくある「年寄りは馬鹿で、若い奴の邪魔ばっかりする」というような安易な話作りではなく、ほとんどのおっさんはそれなりに出来る奴で、複雑にしがらみや思惑が行き来する骨太な話になっており、女性はほとんど出てこないわ、出てきても不幸だわ、とキャピキャピ感はほぼゼロという近年の流行は全く無視している点もGOOD。お約束の「ところがどっこい生きてたぴょーん」もほとんど無いし。

未完に終わった「YAMATO2520」が続いていればまさにこういうお話しになったと思うのですが、つくづく不遇な作品でした。そういう意味でも「こういうのが見たかったんじゃ〜」という欲をみたしてくれた久々にやってよかったと思えたゲームでしたヨ。

マイナーで世間的には評価が低いYAMATO2520の造船ドックや設計プレート、軍人じゃない仲間たちとの艦運用など「良かったところ」はゲームでもほぼそのまんまという「つくったスタッフとの好みがことごとく一致する」のは快感としか言いようがないですな。

ガンダム」よりやっぱり「ヤマト」「銀河英雄伝説」だよね〜という人は絶対おすすめかな。今NHKではタイムリーに「タイタニア」もやってるし、そういう忘れていた感覚を刺激されまくりです。


ゲームなんで乗る戦艦は自由に選べるのだけれども、シナリオ的に「主人公のための最高の戦艦」として登場する(ゲーム的には隠しアイテム的な扱い)「グランカイアス級」なんかは、シドミードのデザイン風で、きっとスタッフにはYAMATO2520好きがいるに違いない、と確信したゲームでありました。