ラジコンにも押し寄せる2.4Gの波

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/01/22/18193.html
昨年から日本でも正式に発売されたRC用2.4Gラジオシステム。普及価格帯のミドルレンジから発売されたこともあり、意外と普及が早い。あの長いアンテナやバンド交換から解放され、コースで混信を気にせずすぐに電源オンできる手軽さは最高である。ただ各社方式が違い互換性がない。なので早い者勝ちというか、「手になじむメーカー」が決まっている人はしばらく我慢するしかなさそう。
僕はフタバプロポ派なので、とりあえず「現行システムよりハイレスポンス」という最初から他社ブッチギリにしてやんよ、という気合で猛烈に引き離しているメーカーなので安心だ。すでにワールドドロームでの「すり鉢状乱反射状況で、100km状況下でのレスポンス」というメーカーの想定以上の実績もあり、しばらくはフタバの天下が続きそうである。追い打ちをかけるように専用新型プロポ「4PK」も間もなく発売ということで、ますます差が開きそう。
こうなってくると、ラジコンの敵は絶滅気味のトラック無線ではなく「ノートパソコン、無線LAN」である。特に広帯域を長時間占有する11bなどはもってのほかである。今のところRCコースは「人が少ないところ」にあるのであまり問題ではないが、都市部なんかでは困りそう。混信はしないのだが、帯域の空きが回ってこないとしばらく反応がないことがある。フタバのみがFHSS方式で、他社がDSSSだが、11gやBluetoothがFHSSなので、こと無線LAN対策ではフタバ方式が優位そう。そもそもRCでは10khz程度の帯域があれば十分なので、情報量よりも多対多の通信に優れるFHSSのほうが適していると思われる。
しかし、大問題はノートPCよりも、DSSS方式の11bを使う「ニンテンドーDS」や「PSP」である。これらのゲーム機は子供がよくサーキットで遊んでいることが多い。これからは「バンドの注意書き」よりも「ゲーム機禁止!」のほうが増えたりして(w
ただ、ラジコン専用電波の返上には至っていないので、2.4G帯の普及の後、従来の40Mhz、72Mhzなどを利用したキャリアセンス方式(空きバンド自動選択)が採用されるのでは?といううわさもあり。キャリアセンス方式の欠点は、あとから固定周波数の人が電源を入れると、現在使っている人が混信することかな。全員がスキャンタイプの送信機なら問題ないんだけど。