医療崩壊、開業医さんのタイムシフトを起こすような仕掛けを作れないものか。

“機能不全”寸前の地域医療 救急患者殺到、医師不足深刻…にじむ疲労
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/081116/sty0811161523004-n1.htm

僕が小さいころ、病院といえば小さい診療所が普通で、大病院は「入院するところ」だった。しかし、なぜそれができていたかといえば、診療所が夜までやっていたり、時には往診もしてくれていたからだ。いつも行っていた「K医院」は内科と小児科でなぜか診療時間がPM6-9時という変則時間で、平日の昼間は飛び飛びでしかやっていない。後から知ったが非常勤の勤務医もやりながら医院をやっていた先生だったらしい。ただ、PM6-9時という時間は「昼間いけない」サラリーマン家庭にとっては非常にありがたかったらしく何時も5人ぐらいは誰か待ってるような状況だった。うちの弟の様子がおかしかったときは「こりゃいかん」ですぐに大病院搬送入院。今から思えば非常に理想的な分業体制だったのではないか。当時は薬局分離もなかったから、薬にも困らなかった。

今お世話になっている医院はPM7時までだが、どうしても7時にギリギリいけない場合は電話して「あと10分まってくれ(さすがに8時とかは無理だが)」ぐらいだったら聞いてもらえているし、そのまま大病院に紹介状搬送されたこともある。

勤務医さんが崩壊して全員開業医になろうととしても、すでに(首都圏では)開業医は飽和状態じゃないかと思う。実際昼間は行けないんだから繁盛しているのは爺さん婆さんのマッサージ場と化している整形外科兼接骨院ぐらいで、内科とかけっこう閑古鳥ないてるからね。でも開業医の人にがんばれとか義務付けというのも変だし、たとえば夜間の診療やれば(その分昼間休むとか)儲かるような仕掛け(保険点数あがるとか・・・)をうまく誘導できないものかね。