やっぱり恐怖だよねえ、動かすのは。

Economics Lovers Live
http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20090412#p1
書評:『フランスの子育てが、日本よりも10倍楽な理由』

フランスがなぜそこまで大胆な少子化対策にカジを切れたのか?という精神的な面でいえば、陸続きの中東からどんどん移民が入ってきて「このまま子供がいなくなれば、この国からフランス人(白人)はいなくなってしまう」という恐怖感を如実に感じていたからじゃないでしょうか?

人種差別的なことはいいたくないですけど、明らかに見た目で分かる「違う国の人」がどんどん増え、伝統的な国民がいなくなってゆく、それはやっぱり「恐怖」「脅威」だったと思うのです。見た目で分かり、国全体の恐怖として認識されていたかどうか、というのは大きいと思います。

日本でも3K職場を中心に外国の人が増えていますが、まだ「少数派」で、町中でしょっちゅうデモをしているとかがないからそういう危機感が薄いのでしょう。

たとえジワジワ日本人が減ったとしても、大量の外国からの流入(見た目で分かるアジア人以外)などがなければ、おそらく危機感というものが出てこないのだと思います。

ほら、動物なんかでも血統書がついてるようなのは保護するじゃないですか。まあ一緒でしょ人間でも。日本とか雑種のほうが強くてイイぐらいに思ってる人も多いし、正直日本語さえ話して意思の疎通さえできていれば、それほど血統にはこだわらない雰囲気もあるし。まあ日本人ってやっぱり柴犬なんですよ。多少いろいろ混じっていてもまあだいたい柴犬ぐらいならおkというか。非常に見た目がわかりやすく混じっていればすぐわかる「白人」と違って、そのアバウトさが危機感のなさにつながるのじゃないかと。白はすぐに混じるとわかるけど、真ん中の色であるアジア系って多少白っぽくても黒っぽくてもまあアジア系だよね、変わっててエキゾチックでいいよね、というぐらいですまされちゃうところがある。

鳥でいえばトキやツルは希少性がわかりやすくて保護されるけど、キジバトとドバトとなんとかバトとかじゃあんまり気にしないでしょ。たぶんそういうのってあると思う。差別的な意識じゃなくてわかりやすさって意味で。