裁判員制度は不真面目な司法を監視する制度であって一般人がプレイヤーになってはいけない。

「咲」って麻雀アニメを見ていて、互いに打ち手で誘導するシーンがあって「ああ、こんな感じ」と裁判について考えました。

まあ、今の刑事裁判ってのは「被告=カモ」を、互いに手の内をかなり知っている司法のベテランプレイヤー「裁判官」「検察官」「弁護士」がどの程度むしるか、って話であって真剣勝負になっていません。

ただ、一応公式ルールにのっとっているので不正プレイにまで発展しない、まあそんな感じです。たまに思わぬ手が出てきて予定が狂ったり、弁護士だけがガチ勝負を挑んでしまい、あわてふためく、そう言うこともあります。

被告はよほどのことがない限り1回限りの初心者ですが、他の3役はずーっと打ち続けるプレイヤーなのです。1局だけの勝敗ではなく長い目で見ています。だけど肝心の被告にとってはその1局がすべてなのです。長い目の調整に使われてはたまりません。全局真剣勝負でやってもらわないと。


ほとんどの報道は一般人裁判員がプレイヤーであるというスタイルで報道しています。しかし不慣れなプレイヤーが参加したところで場を荒らすだけです。だからなんとか裁判員制度を止めさせたいというスタンスであり、肝心の司法馴れ合いについては全然ふれてません。

基本的には一般人は裁判官サイドということになるのですが、プレイヤーとして参加するのでなく、裁判官が馴れ合いをしていないか監視していればよいのです。「おまえ、その手は何のつもりだ!」という事さえ見破れれば十分です。これなら場に飲まれることなく冷静になれるでしょう。

裁判を再びガチ勝負の場に戻すためには、利害関係が無い一般人が必要、それぐらい司法の馴れ合いは酷いです。本当は裁判員なんかいなくても、全部ガチでやってくれれば問題ない、でもそれはまったく期待できそうにない。これはそういう問題です。