ヤブヘビな啓蒙

東京の地下鉄で
「そのまま自転車持ち込み止めて!」

というポスターが一斉に貼られた・・・がすぐに撤去。
http://www.asahi.com/national/update/0629/TKY200906290344.html
「あ〜余計なこと言ってんな〜」と思って、上記記事が出て、それから次の週には無くなっていた。報道されてから2日ぐらいである。そもそも、自転車ブームとはいえそのまま持ち込む人間がそれほど多いはずもない。というか6年東京にいて見たのはガイジン二人組がやろうとして駅員が注意するも言葉が通じずポカーン>スルー の一例だけである。ざっと考えても、1億乗降分の1とか、そういう事例だったはずだ。(ネットの反応でも「見たこと無いぞ」という反応多し)
いったい、誰に向けて注意しているのか。
おそらく、ある事例の報告を受けた上層部が「こりゃ大変だ。自転車ブームでこれから大変なことになるぞ!」と全然乗客を理解せず、あわてて「じゃあ、注意ポスターを作りましょうか」という広報部に騙された結果だろう。
逆に話題になってしまい、「え、自転車って電車に持ち込むものなの!?」という思いっきり逆効果のPRになってしまっており、あわてて撤去したと思われる。
だがもう遅い。3日も貼ればもう殆どの人が目にしてしまっている。一部の自転車野郎が折りたたみなど袋に入れスキをついて「こっそり輪行」するか、つい知らずにやってしまう(国によってはOK)ガイジンぐらいだけだったのに、知らない大多数の人にも「自転車の電車持ち込み」という今まで考えたことさえなかった方法を知らしめてしまった。

人それを「ヤブヘビ」という。

西武では「サイクルトレイン」という持ち込みOKの自転車雑誌主催の企画があるが、これは「特別」であることをさんざんPRしているので、かえって自転車愛好家に「ふだんはやってはいけないこと」という啓蒙にもなっている。