ハリウッドでも悩んでいる。

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20071128/288257/

 そもそもハリウッドの経済方式を理解している人はほとんどいない。ハリウッドには独特の会計システムがある。一本の映画が、たとえば製作に2500万ドルかかり、コピーとプロモーションと配給にさらに2000万ドルかかったとしよう。それで収入が9000万ドルだったら、利益は4500万ドルだと、たいていの人は考える。
ハリウッドの会計では、その映画は利益を生まない。初期の投資者に支払われる費用もあり、利益のように見えても、映画会社から見るとそうではないのだ。結論を言うと、利益を生む映画はないということになる。また利益の分け前を受け取る資格のある人は、ほとんどお金を受け取らない。このシステムを変えようと何度も試みられているが、成功していない。
 つまり、脚本家、俳優、監督、製作スタッフ、アーティスト、専門家、サウンドエディター、フォーリー(効果音)アーティストがいる。彼らはみな必要であり、売り上げのうちのいくらかを得る権利を与えられる。中には、その作品の仕事をするために給与を受け取るが、付加的な支払いを得る権利を与えられない人もいる。しかし、それ以外の制作参加者はその後のすべての上映から支払いを受けており、そうされるべきだと考えている。
 このため脚本家だけが、単にDVDの販売価格や映画の切符の価格の割合に基づいた印税を要求することはできないというわけなのだ。プロデューサーが脚本家に屈服すれば、他に何百人もが分け前を待っている。

これって今のアニメ業界の問題と同じじゃないの?クリエーターが報われてないって。ハリウッドでも同じだったのだ。かかわる人数が増えれば分配は超小額になり手間のほうが大変になる。これが本やマンガとの違いだろう。大ヒットの本が出ても編集者やレイアウトの人が印税を要求したらどうなるんだろうね。そういえばライトのベルの挿絵って印税はいるの?