蒸気機関車の燃費

たまたまRCレースで遊びに行った先で、蒸気機関車を動かしていた。
人は家族連れが2組ほどでほとんどいなかったのだが、機関士さんがいろいろ説明してくれた。おもしろかったのは燃費?で、「水 リッター10m、石炭 15kg/km」

リッター 10m !!!!
たしか戦車で 重油リッター 400m とかであった。

1km進むのに小さいバスタブいっぱいほどの水を必要とするので水 2t(2000L)積んでいても、20kmぐらいしか走れない。なんで15km間隔ぐらいで存在する給水塔で補充する必要があったそうだ。

で、この給水塔の吸水管というやつは今のように蛇腹になっていたりしないので金属管が動く範囲(30cmぐらいらしい)でピッタリ止めないと水の補給を受けられない!

今の鉄道より遙かにコントロールが難しい鉄の塊、これを一発で停止させられない限り走らせることさえ出来ない。この頃の運転士というのはまさに精鋭中の精鋭だったんだとつくづく思う。

最近運転士のオーバーランが多いとか質が下がったとか言われているが、たった20km動かすだけでも大変な時代だった蒸気機関車時代の人たちと比べても仕方がない。そういう精鋭たちだって、今の電動車で育ったらにたようなもんだろう。資質の問題じゃないと思う。