MIAUの意見はもっともだ。補償金はメーカーと権利者で決着すればよい。

まず僕は「補償金」という形での文化財コピー代金回収システムは基本的に賛成である。どんぶり勘定だが、どんぶり勘定が向いているモノというのはあると思う。「補償金の分配に疑問がある」に関しては分配される側で決めればよい問題だと思っている。

http://miau.jp/1236574156.phtml
意見の概要
補償金の対象範囲などについては、今回のブルーレイに対するものだけでなく、今後も家電メーカーと権利者団体で意見の対立が見られると思うが、すでに文化庁にはその調整・裁定能力はない。
法律上は消費者が負担するとされている補償金だが、家電メーカー側は実質的に自分たちが支払っているものと公言して憚らない。また補償金に対するに認知度調査および認知に対する取り組みも、積極的に行なわれていない。したがって補償金の支払い実態は、すでに法の定めるところから乖離している。
これらのことから判断して、補償金の規定を著作権法から外し、純粋に家電メーカーと権利者団体との契約上の取引とすべきである。また補償金の負担者を消費者ではなく、家電メーカーとすることで、2業者間のビジネススキームによる速やかな決着を促進すべきである。

文化庁に調整能力なし」という点でスパっと切ってしまうのは良い攻撃意見だと思う。そうならないのはJASRACのような分配団体が文化庁文部科学省)の天下りだからだろう。文化庁的には補償金分配という仕事がなくなるのは困るだろうが、建前としてはそうはいえないから文化庁を外せ、というのはかなり痛快な意見である。分配役をやりたいならしっかりせい、と。

また補償金を実質的にはメーカーが払っているというのもやむを得ないことかな。レシートに「本体+補償金」という集金が出来ない以上、補償金ごと価格競争に巻き込まれるわけだ。だったらいっそ「文化税」にでもしてよ、とメーカーが言いたくなるのは無理もないだろう。だが税金になってしまったら文化庁はお役目ごめんである(特別会計にでもなればウハウハだが)

ならばコンテンツとハードウェアはクルマの両輪、双方痛み分けよ、というのはもっともである。
結果的に、5万円のレコーダーが50500円に、300円のBD-Rが310円になったとしても、それぐらいならOKである、というのが今の気分だし、うまくそうなって世の中みんながニンマリするというのはイイ時代だろう。

で、だ。

まあ秋葉原あたりだと、そういうのを横目に「わしはしらんがな」と言わんばかりに補償金未対応メディアや、補償金なんてしったこっちゃないバルク部品や海外メーカーの製品が並ぶわけだ。そういう製品も買うことが出来るが、やっぱり国内メーカーだよね、といってそっちを買う、まあそれぐらいの状況がいちばん楽しいんじゃないかな。