「ワールド・デストラクション」というゲームを久々に買ってみたんだが・・・

  • 「発売日限定抽選会」に行ったら「もう景品がありません・・・」に泣く。
  • 「プレミアム」サウンドトラックのショボさに泣く。
  • 予約特典テレホンカードのショボさに泣く。
  • 「購入者から抽選でイベントにご招待」のイベントのゲストのショボさに泣く(予定あるからどうせいけないけど)

そして

  • 「ゲーム本編」のショボさに泣く・・・

全体的に見て「メディアミックス展開にしてもゲーム本体にしても全体を見渡す監督の目が行き届いてないんだな・・・」と思える。

でもね、個々のパートは物凄く頑張ってると思うのよ。売りのキャラクターのドット絵演技にしても、音楽にしても、イラストにしても、アニメにしても。それぞれ担当する範囲でちゃんとやってるし、凝ってると思う。

でもね、コンボチェーンのドットやパターンがアレだけ凝っていてすばやく押せるように独立ボタン制になっているのに、肝心の連続入力ができないとか、膨大なキャラボイスの最中でもBGMがうるさくて聞き取りにくいとか、ストーリー優先のあまり物凄くヤッツケな回復ポイントとか、キャラの立ち絵とかCGパートのキャラがあまりに雰囲気そぐわないとか、全体のバランスが物凄くチグハグ。

戦闘シーンは「コマンド式アクションゲーム」的なものを目指したという事だと思うが、X、Yボタンに大、小攻撃を割り当て押し順連鎖でコンボ発動という最もキモになる部分ですら、キャラの行動パターンが終わらないと次が押せないのでコンボしている気分がまったくでないという・・・これってなんで検証段階でOKが出たのかさえ不思議だ。

ゲーム画面やCGのモルテの顔にしても「目が大きいとオタ絵っぽくなるから、これぐらいでないとね」という意図がプンプンするんだが、ならドット絵パートやアニメ版、パッケージ絵はいったいなんなのよ?と言いたくなる。結果、「別人?」という絵が混在することになってしまった。

いわゆるあれだ超一流のスタッフを集めたが、なぜか駄作が出来てしまうパターン。ある統一した指針(明確に言葉に出来ないバランス感覚のようなもの、監督が「そうじゃない、WDはこうなんだよ!」とか言いそうな部分)が徹底的に不足している。個々のパート担当者が「これでいいかな」と思って仕上げてきたものを監督が遠慮してそのまま採用しすぎて、まとまりが無さ過ぎる、という雰囲気がぷんぷんする。

時間不足とか予算不足とか、そういう類ではない気がする。逆にこれをよく見れば「監督という仕事はいったい何をしなければならないのか、なぜ監督が必要なのか」という事を逆説的に感じることが出来ると思う。

こういう作業は「どこまでやったら終わり」というモノがあるわけじゃないから、どこかで見切りをつける必要はあると思うけど、ワールドデストラクションに関しては「あまりに見切り早過ぎでしょ〜」という他ない。合わせようとして合わなかったのはまだいいとして、そうしようとした気配さえ感じられないというのは・・

ま、先が気になるからやるとは思うんだけどね。それでも移動時間以外でやろうとは思わないなあ・・・