はてな にはパソコン通信の香りがある。

新規にはてな市民となったid:bm_coffee氏にはてなについて語っていて「フレンドリーに厳しいサービス」と言ったら「なんやねんそれは」という事だったので、説明しようと頭をひねっていると

はてな にはパソコン通信の香りがある」

というフレーズが浮かんだ。

そうそう、顔は知らないけどidは知っている、匿名じゃないから成りすましはあまりないし、書き込みにコマンドつけて一気にレスとか(はてな記法もそうだけど、タグとかコマンドの類をテキストに付加するというCUI志向的な意味で)mixiみたいにキャッキャウフフよりも、終わらない論争が見られたり、言及や頭がよさそうな長文議論の多さ。仕切屋的なリーダー的存在がでてきたり、オフ会で知り合うと「けらましい」が生まれたりとか。
ハンドル未公開掲示板のよう匿名ダイアリーなんてそうだし、さらにインターネット時代ならではの攻撃ツールブクマやidコールなど「顔は見えないけどIDは見える、仲良くしようといいつつも刺しつ刺されつ」的なコミニュケーションが多いところが、大規模パソコン通信時代の空気を感じさせるんだよね。そりゃ初心者もいたけど、あの時代はそもそも基本的に敷居が高かったし、仲が悪くても妙な仲間意識はあったりとか。

だから、あの時代を知ってる電脳30代が多いんじゃないかと。

商業インターネット初期の頃のMNEWSやWEBなんて日本語サイト全部かき集めてもニフティどころかPC-VANにさえ及ばなかった。ちょっとでかい草の根BBSって感じだった。

クレしんじゃないけど、はてなは「イエスタデイ・ワンスモア」だったのかも。うん、あの時代の香りと最新サービスの融合に引き寄せられてるんだ、僕は。