Logicool Vidを使ってみた。

先週から提供が始まったLogicool(Logitec)のWEBカメラ用ビデオ会議ソフト「Logicool Vid」をさっそく使ってみた。

いまのところ…これなら使いたい!と思える。

WEBカムとテレビ会議の歴史は非常に古くて、まだWindows95とNetMeetingの時代にISDN回線でやってたぐらいだから、15年か…ブロードバンド時代になってこんどはNAT越えの問題が出て、uPnPP2Pがでてきてやっと実用レベルになりつつある。しかし、これだけたってもアナログな要求が多いテレビ会議というのは、いまだにこれといった「決定打」にかけている状況である。Skypeも音声ではかなりいいが、ビデオとなるとまだまだだ。

PS3ビデオチャットがかなりイイのではあるが、あれはあれで人を選ぶ。

WindowsLiveビデオチャットは無料ソフトにしてはかなりがんばっているほうで、今のところSkypeよりはずっと使い物になるが、やはりチャットして、呼び出して、とめんどくさい。

おそらく、そのへんをリサーチして、徹底的にシンプルな構成で来たのが「Logicool Vid」だ。

必要な情報は「ニックネーム」「メールアドレス」「パスワード」のみ。
これでLogicoolのネームサーバ?に登録され、あとはメールアドレスで友人追加する。追加すると表示されるので「通話する」を押すだけ。本当にそれだけ。逆に言えば他のことは一切出来ない。テレビ通話以外のことは本当に何も出来ないのだ。

しかし、WindowsLive以上に、会議専用機に近い動きや音声ラグの少なさを実現している。

まあ、PCのスペックはそれなりに要求するようで、ソケット775クラスのパワーはほしい。ノートと無線LANだとかなり荒くなってしまった。ただ荒さよりも動きを重視するという点が従来の静止画優先だったソフトと違うところだ。

難点としては、回線速度が安定しないと自動的に調整するのだが、その際に一時的に音声や映像が途切れがちになること。とはいえ、ギリギリまで「切れない」。
また、このワイドスクリーン時代にフルスクリーンするとワイド未対応なぐらいか。(左に寄っちゃう)

とはいえ、今のPCのスペックで高品質なテレビ会議ができるシステムとしてはもっとも安価で現実的なシステムで、おじいちゃんおばあちゃんと孫が通話するなら最適だろう(CMもそうなっている)今回カメラはQCAM9000Proを利用したが、1万円以下で買えるカメラとしてはもっとも音声映像ともに優れているので(特にマイク。USB一本で音声もちゃんと拾ってくれるというのは非常にありがたい)、LogicoolVidとQCAM9000Proは「ようやく実用レベルに来た1万円会議システム」としてオススメしたいね。